ここに至ったのは過去の間違った経験からの学びです。
事業をやっている人の中には「赤字のほうが良い」と思っている方も多いと思います。
赤字であれば税務調査も少ないし、税金もかからないという考えの方です。
そのような指導を積極的にしている税理士さんもいるかもしれません。
その昔、担当している会社に決算の打合せで伺った時のことです。
「利益なんて出なくてよい」や「銀行から資金を借りるためにほんの少しの利益だけ出してほしい」という声を耳にしていました。
「黒字になって税金が出る」となると「なんとかしろ」と怒り出す方もいました。
だから私自身、赤字のほうが経営者は喜ぶんだと思ってしまいました。
しかし、社長は赤字でよいと思っていても、会社自体は資金繰りも苦しい、人の採用もできないために常に人手不足で活気がないという状況になっていきます。
そこで働く人は赤字会社で働き続けているのですから給料が上がらないのを受け入れるしかありません。
赤字の会社を運営していくことで、次のことが起きてきます。
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自分が納得できる役員報酬が取れない
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従業員の給料が低く採用ができない・離職が止まらない
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銀行融資が受けられず資金繰りが悪い
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仕事の単価が低い(安売り)
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会社自体に活気がない
この状況を変えられるのは社長である「あなた」しかいません。
自分が経営者として「なんでも決められる」立場にあるのに、こんな状況を受け入れる必要はありません。
会社の売上を上げて黒字にしていくことで、世の中に良い商品やサービスが生まれていきます。
良い会社が継続していくことで、世の中としても生活の質が上がっていくと思います。
自分では気づかないかもしれませんが、会社をよくすることはこの一歩です。
働く人の生活が上がっていかないと経済もよくならない
労働人口の約7割はこの中小企業で働いています。
商品やサービスを生み出す企業の99%以上が中小企業で、その商品サービスを消費する労働者の7割は中小企業で頑張っている人です。
この労働人口の約7割の給料が上がっていくことで世の中が良くなっていきます。
国の賃上げ要請だからではなく、会社が黒字を出すことで自主的に賃上げをしてるようにしなければ「赤字の会社が増える」か「中小企業は賃上げできない」という方向になってしまいます。
良い商品やサービスが生み出されていても、世の中で消費されにくくなってしまいます。
経営者であれば社員が自動車ローンを組んだり、住宅ローンを組んだりできるようにしたいと思っているはずです。
私たちはお客様が「より良い黒字になる」お手伝いをする理由
私たちはお客様の「後ろ向きな悩み」を「前向きな悩み」に変えていきたいです。
そのうえでお客様が黒字になり、その後「よりよい黒字」になっていただくことでより良い会社が増えてほしいです。
今までの経理と確定申告だけの税理士事務所としてではなく、札幌から経営に関してサポートをしていきたいと考えています。