札幌市白石区の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。
昔から今まで変わらないものは「安くなければ売れない」と決めつけている会社が多いことです。
世間では日本はずっとモノの値段があがらないデフレといわれてきました。
そして、「値上げ=悪」という風潮の報道などもある気がします。(受け取り方は人それぞれですが)
その結果、官製賃上げがで最低賃金は上がりますが、なかなか高賃金上昇の流れにはなりにくいということが続いています。
今回は、低価格でしか売れないと思っている会社が変わるのは今がベストという話をしたいと思います。
(目次)
1.低価格でしか売れないと思う原因
2.今低価格から脱却できるチャンスの理由
3.やるための準備は税理士さんに相談
1.低価格でしか売れないと思う原因
個人事業から法人に至るまで規模も業種も様々です。
それにもかかわらず、世の中の事業主の中には低価格でしか物が売れないと決めつけている方がたくさんいらっしゃいます。
一番目立つのは飲食業です。
それは、飲食店が一般の人にとってなじみがあり、値札を見る機会が多いからです。
リーマンショックの時も「ワンコインランチ」というものがサラリーマンの昼食として当たり前のものとして取り上げられていた気がします。
ワンコインで収まらないのは贅沢という感じで見えていました。
今はどうでしょう?
今は「物価高騰時なのに激安スーパー」が報道されています。
この激安スーパー自体は事業モデルとして成立していると思うので問題はないのですが、「安い物=正義」で「値上げ=悪」というような風潮がある気がします。
この雰囲気を事業者の方も感じて「値上げをするとお客様が来なくなる」と値上げができずに、事業を辛抱しながら続けているということが起こっています。
実際に以前はもっとスタッフがいたはずの居酒屋さんや食堂はありませんか?
値段を据置にするためには固定費を削って利益を維持するしかないのです。
その結果、サービスの質が下がっていってよりお客様が来なくなることが多いのです。
大手は低価格でも利益が出る構造を維持できることもあるので、サービスの質が変わらないなら大手を選ぶなんてこともよく怒っていると思います。
また、安売りをすることで経営者側も「この値段でやっているのだから仕方ないでしょ」と考えてしまって楽な経営をしてしまうことも原因の一つです。
2.今低価格から脱却できるチャンスの理由
令和4年10月にたくさんの品目が一斉に値上げされました。
ある意味、物価高騰の流れというものができていて「値上げが起きても仕方がない」という理解は進んでいる気がします。
実際に企業がコストアップを全て負担していたら、事業をやる意味がなくなります。
コロナ融資の返済も始まっていて、資金的には厳しい状況で事業を回していかなければならない時期なのです。
値上げができずに悩んでいた会社にとっては、大手が値上げをするタイミングはチャンスです。
いつも「他社が上げないのにウチが上げるとお客様がいなくなる」と怖かったはずです。
あなたの会社よりも目立つ大手が値上げをしたのであれば、以前の怖い理由は少なくなっています。
ここで安く売ればもっとお客様が来るはずと考える方もいると思います。
それはその会社の判断になるので、何とも言えませんが個人的には中小企業では厳しいと思います。
低価格で数をこなすには人件費を含めてコストが増えます。
お金を払えば済む問題であればよいのですが、求人・採用・教育をしたくとも採用ができない中小企業が多いのです。
忙しくなったら人を雇うと思っていても、忙しさにあった利益が出ていなければ結局赤字を増やすという可能性があります。
3.やるための準備は税理士さんに相談
値上げを実施するには今が時期としてはやりやすいとお話しさせていただきました。
しかし、値上げの対策を考えずに値上げをすると「ただの落客」になることもありますのでご注意ください。
値上げの時期ではありますが、「増収」するための値上げには準備が必要です。
この正しい値上げの準備は経営に強い税理士さんに聞いてみましょう。
どうしたら値上げができるのかを実際の事例を交えて説明された方が安心感があると思います。
税理士さんは大企業の顧問よりもあなたの会社と同規模の会社も見ているはずです。
実際にどうしたらよいかを相談するにはベストな相手だと思います。
私たち千葉税理士事務所の場合は、その会社の業種や商品などをお聞きした上で個別で対策を考えてお話しさえていただいております。
その際には業種の特性によっては資金繰りへの影響もありますので、やり方には注意をしております。
もし、経営改善をしたいという方は今すぐご相談ください。
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