札幌市白石区の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。
8月の企業物価指数が9%と発表がありました。
輸入品が多い日本においては円安による影響は物価高として表れています。
前年同月比が前年を上回っているのが18か月連続ということです。
1年以上ずっと物価は上がり続けているといえます。
企業間取引での価格改定は行われつつありますが、BtoCという部分では転嫁が進んでいる業種とこれからという業種に分かれています。
値上げをしなければやっていけないという状況になりつつありますが、せっかくの値上げを進めていても「不要な値引き」をしてしまって経営がうまくいっていないという会社も出てきそうです。
実際に今、この記事を書いているのは某飲食店です。
目の前にお客様の列ができているのを見ながら気が付いたことがあります。
みんな手にクーポンと思われるチラシを持っているではありませんか。
チラシを見てクーポンを選んでちぎりながら自分の順番を待っています。
「ん?」これって無駄な値引きというものではないでしょうか?
昔からあったホットペッパーを店内に入ってから「クーポンないかな」と探し始め「あった!」といって提示するものです。
クーポンは集客をするための手法のはずなのに、集客済みのお客様に対して追加値引きをするという性質のものになってしまっています。
しかも、今回は丁寧に注文を受けるカウンターの前においてくれているではありませんか。
店内に入ってきて、注文待ちの状況まで来ている人に対して追加値引きをしているわけですから、本来のクーポンの効果ではなく「しなくてもよい値引き」をしていることになります。
値引きはダイレクトに利益を捨てることを意味します。
集客としての値引きは総取引数が増えることで得られる利益のほうが大きいから実行するものです。
無駄な値引きは「ただ単純に利益を減らす」効果しかありません。
できるだけ、お客様に適正価格で購入いただき、その利益を従業員さんに還元していかなければ人の採用もできくななってしまいます。
自社で無駄な値引きをしていないか、逆に値上げをお願いするとともにより良いサービスが提供できないかを考えていきましょう。
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