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物価高騰時の値付けをどう考えるべきか?

札幌市白石区にある経営に力をいれている千葉税理士事務所です。

経営者にとって「値付け」は非常に大切なことです。

安ければ売れると思うのは非常に簡単で、貧乏暇なしに向かうには最短距離です。

特に物価高騰時に「安売り」をしたら、より多くのお客様に来ていただけるはずとおもって据え置きや値下げに踏み切る方もいらっしゃいます。

狙って値下げをしている会社であれば別なのですが、なんとなくで安売りをしている会社は相当まずい状況になっていくと思います。

なぜなら「数字で計算していない」からです。

そこで、今回は経営者であれば物価高騰時の値付けをどのように考えるべきかを話したいと思います。

(目次)

1.安売り前提は無理がある

2.安売りをするのであれば可能かどうかを計算してから

3.値付けの意味

4.まとめ

1.安売り前提は無理がある

闇雲に安売りをすることありきというのは無理があることを知っておきましょう。

売上が元々悪い会社に安売りをしてお客様に来ていただきたいと考える癖があります。

他社が1000円で売っているから980円で売ればよいと本気で考えたりします。

安売り前提で経営を組み立てようとするのであれば、どれだけの数を売らなければ会社が成立しないのかを計算しなければだめです。

これをしないままスタートした会社は「こんなに忙しいのだから○○は無理です」と改善を進めることさえできなくなります。

結果として、選んで苦労する会社になります。

2.安売りをするのであれば可能かどうかを計算してから

ただ、安売りを自社の戦略として進めること自体は否定していません。

やるからには「どれだけの数をやるのか」をきちんと計算して、実施体制を構築できるのであればそれも立派な事業構造だからです。

「この金額でも利益が出るの?」と周りは思っているかもしれませんが、しっかりと利益がでる事業構造なのです。

観でやって利益が出るのとは訳が違います。

環境が変化したときもしっかりと計算に基づいて改善することで対処できる会社です。

もし、低価格戦略をやるというのであれば「可能かどうかを計算してから」が正解です。

3.値付けの意味

会社には「稼がなければならない利益」があります。

これをもとに「最低限○○万円で販売しなければならない」ということが決まります。

社長が自社の商品・サービスの値段をいくらと決めるかで会社の命運は決まってしまいます。

営業がいくら頑張っても決められた範囲内の権限しか持ち合わせていないのです。

社長の決定で値段を決めて、それをどう売るのかを考えなければなりません。

4.まとめ

物価高騰時の値付けは、安売りありきで考えるのは間違いです。

かといって、いくらの値上げをしたらよいのかを「計算すること」で考えなければなりません。

当てずっぽうに大体これくらい値上げしておこうというのでは、環境の変化が起きた際に対応できません。

数字で計算して、販売の方法を考えることが社長の仕事です。

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