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コロナ融資返済時は損益だけ見ていてはダメ

札幌市白石区の建設業に強い千葉税理士事務所です。

コロナ融資の返済が本格化し始めた今、税理士さんとの打合せの試算表の見方を間違うと大変なことになります。

特に建設業は融資借入額が大きいので注意しましょう。

(目次)

1.コロナ融資返済が本格化で世の中で起きていること

2.税理士さんと売上・経費・利益だけ確認していたらまずい理由

3.税理士さんと相談すべきポイントとは

1.コロナ融資返済が本格化で世の中で起きていること

日経新聞によると令和5年4月~6月の代位弁済が7割増になったそうです。

具体的には9720件という数字がでております。

代位弁済は保証協会付融資の返済が滞り、信用保証協会が肩代わりして弁済したということになります。

業況が立ちいかない状況で返済に耐えられなかったということで起きています。

コロナ融資はその会社の通常の状態での融資審査ではなかったと思います。

緊急事態だったので融資による資金調達を迅速に行うことで、コロナ倒産を防ぐというスピードに重点を置いた融資審査と実行でした。

通常の状態での融資審査ではなかったというのは、融資の規模感も通常よりも多くの融資金額が実行された感があります。

さらに、据え置き期間が3年程度に設定されていたため、赤字の会社にとっては赤字補填として融資で調達したお金を使うことができました。

コロナによる物流の滞りや外食などの制限が解消され、人の動きが正常化してきています。

そんなタイミングでコロナ融資の返済が始まったというのが今です。

さらに、円安・世界的物価高騰の影響もあり、人の動きが正常化しつつあるけども経済的にはコロナ前の状況とは別の市場環境が出来上がっています。

代位弁済が増加傾向にあるということは、私たちのお客様やあなたの会社の取引先・その先の取引先にも少なからず影響を与えてくる可能性があります。

これが今目の前に起こっている事業環境です。

2.税理士さんと売上・経費・利益だけ確認していたらまずい理由

コロナ前からみたら異常事態の今、税理士さんと今まで通りの打合せをしていてよいのでしょうか?

今まで通りの税理士さんとの打合せイメージは次のようなものになります。

①領収書や請求書のチェック

②前月の試算表を見て「売上」「経費」「利益」の説明

③「減価償却費+利益-借入金」でお金が増えた・減ったという説明

今までの会計事務所との打合せ。これで大丈夫?

今まで通りの会計事務所との打合せはバブル期や平常時には問題がないかもしれません。

今は異常事態です。

時間をかけて考えて、翌々検討してからゆっくり動き出すということでは間に合いません。

なぜなら、コロナ禍の借入は通常時の融資よりも多くの借入をしてしまっているからです。

毎月の返済はいつもよりも大きい返済が必要になるからです。

皆さんの会社の売上はコロナ前よりも上がっていますか?

むしろ物価高騰の影響で経費の上昇の方が大きくて、利益は減っていませんか?

こういったことに対して、どうやって対処すべきかを話し合うのが会計事務所との打合せです。

私たちはこのような経営に対する打合せを重要だと考えています。

領収書を一生懸命チェックしていても、会社の売上が上がることはありません。

会社の借入金の返済原資が出てくることもありません。

税理士さんとの打合せはどうやってこの難局を乗り切るべきかを考えるための時間にしましょう。

3.税理士さんと相談すべきポイントとは

税理士さんとの打合せのポイントは次のようなものがあります。

①財務内容の問題点はどこにあるのか

②損益の回復傾向の確認と対策

③将来の財務への影響の検討と対策

コロナ融資返済時の税理士さんとの相談すべき事項

毎月の売上や利益だけの確認では将来への対策が取れません。

借入金の返済は7年くらいあるのです。

その期間、しっかりと売上を出し、利益を出せなければ返済ができなくなります。

できれば借入を返して終わる7年間にせず、社長がワクワクする状況を作る7年間にしましょう。

そのためにも税理士さんとは数字を使った未来志向の打合せをしてください。

もしも、将来を良くしたいと考えられているのであればぜひご相談ください。

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