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建設業の売上が上がるとお金が無くなる理由

札幌市白石区の建設業に強い千葉税理士事務所です。

コロナ融資の返済が本格的に始まってキャッシュが気になる建設業の会社も増えてきていると思います。

何とか売上をアップさせていきたいと思う会社も多いと思いますが、売上が上がるとお金が無くなることもあるんです。

(目次)

1.赤字会社は売上を上げないと財務が良くならない

2.お金のない会社は売上を上げるとお金が無くなるので注意

3.金融機関との付き合いも考えて売上も増やす

建設業の売上が上がるとお金が無くなる理由

1.赤字会社は売上を上げないと財務が良くならない

建築関係の会社はコロナ禍には新築の仕事などがあり、売上が好調だった会社も多いと思います。

一方、土地の値段が上がりきって、建築費の高騰が続いているので現在は仕事が薄くなっているところも出てきていると思います。

仕事量が減ってくると、会社は赤字になりやすくなります。

赤字になる会社は基本的には会社のお金がどんどん減っていくことになります。

(売ったものの代金<買ったものの代金)さらに▲借入金の返済

という構図になるので、赤字以上に借入金の返済資金分も預金からお金が無くなっていきます。

つまり、よりたくさん売上入金が必要になるので売上を上げないと財務がよくならないという構造が見えてきます。

売上を上げたら財務が良くなるという話なのですが注意点もあるので見ていきましょう。

2.お金のない会社は売上を上げるとお金が無くなるので注意

売上を上げると一般的には長期的には財務は改善する方向に向かいます。

ただ、次の場合には注意が必要です。

①入金サイトが長い

②手形で支払いを受ける

③支払いサイトが短い

④取引先からの入金がない(遅延を含む)

⑤建築資材などの材料在庫が多い

売上を上げるとお金が無くなる建設業

売上を上げるためには経費の支払いをしなければなりません。

入ってくるお金が遅いと、経費の支払いが先になってしまいます。

しかも、売上が大きくなればなるほど経費の支払いも多くなります。

これってどういうことになるかわかりますよね。

頑張って売上を上げれば上げるほど資金繰りが苦しくなってしまうという構造になります。

入金が遅くなるという状況には、そもそも締め支払いが遅いというパターンと手形を受け取ることで現金化するのは半年後という状況になることもあります。

手形割引をすることで現金化はできますが、不渡りになった場合の訴求義務のリスクだったり、割引率の問題だったりで煩わしさが出てきます。

この観点からも、ただ売上を上げれば会社が楽になるということはないのです。

3.金融機関との付き合いも考えて売上も増やす

売上を上げて改善しなければならないけども、ただ売上を伸ばすとお金が無くなるということをお話ししました。

これは人間でいう成長痛のようなものかもしれません。

急激に伸び続けようとすると、お金が追いつかなくなります。

会社の財務は傷んでしまいます。

この成長で不足するお金は金融機関から調達することも重要になります。

事前にどれくらいキャッシュが不足する可能性があるということもシミュレーションできます。

そのうえで、金融機関に事前に運転資金の融資依頼をしておくことで成長を止めないで進むことができます。

不況期には成長したくともできないので、好調時に成長しきらないと会社は大きくなれません。

資金繰りに影響を与えるせいで成長を止めるということになると、今までと同じような成長曲線を描くことになります。

会社を良くしていくためには、資金繰りや財務の部分も対処しつつ、売上を伸ばすことが必要になります。

建設業で経営について考えていきたい方は今すぐご相談ください。

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