札幌市白石区の建設業に強い千葉税理士事務所です。
今回は建設業の経営者からの相談で多い、リースすべきなのか・購入したほうが良いのかという部分をお話しします。
(目次)
1.建設業のリースが向いている場合
2.リースの経営上の危険とは
3.建設業で購入したほうが良い場合
1.建設業のリースが向いている場合
建設業でリースを使う機会は多いと思います。
この建設業のリースで向いている場合は次の場合です。
①創業後まもなく銀行融資で多額の資金調達ができない場合
②短期的(冬期間や夏場だけなど)の利用する物件がある場合
③壊れた場合などすぐに代替品が必要になる場合(リース内容による)
建設業のリースが使われえる場面
建設業の方でリースを組む傾向にある方は、創業時で銀行融資に時間がかかる場合やまとまった設備資金の融資が難しい場合などがあります。
また、リースに向いているものとしては季節的に使用する機関が限られているものは多少割高でもリースのほうが良いこともあります。
自社で購入した場合、保管する場所も必要になることがあるので余計に土場を用意したりすることで、購入金額とは別に固定費が増えることが良くあります。
2.リースの経営上の危険とは
リース契約の経営上のリスクも見ておきましょう。
リース物件は、もしもリース料を支払えなくなった場合には引き上げられます。
会社の事業運営上絶対的に必要なものであれば、引き上げられた時点で事業ができなくなります。
一方、金融機関から融資を受けていて、返済ができないことになってもリスケなどの交渉をすることができます。
リースは待ったなしでリース物件がなくなるわけですから、経営状況が苦しくなった時には要注意です。
建設業の場合には建設機械やダンプなどをリースで調達している場合、会社の経営を悪くすることは事業自体立て直せなくなる可能性があります。
そのためにも、日ごろから経営について考えてチェックしていくことが重要です。
3.建設業で購入したほうが良い場合
建設業でリースではなく、購入したほうが良い場合について考えてみましょう。
①その建設機械などを長期的に使用する予定がある
②日ごろから計画的に利益を出し、金融機関から資金調達ができるようにしている
③中期計画で利益を出すことを実行する覚悟がある
建設機械を購入したほうが良い場合
本来、リースよりも購入の方が経営が苦しい場合でも事業継続は行いやすい環境になります。
しかし、買えそうだから買ってしまえというのは危険です。
なぜなら、その建設機械を使う現場がない場合には、その投資した資金は他の仕事で出した利益で埋めていく必要が出てくるからです。
その設備投資を使って将来の収益を創ることができるということが前提になります。
また、建設機械などの設備投資の借入は過去の業況が良くない場合には融資自体が難しくなることがあります。
年に一度だけ会計事務所に決算をしてもらっている状態だと、気づいたら赤字だったということが起こります。
できれば毎月、悪くとも3か月に一度は税理士さんと今の状況の打合せと決算に向けての話をしましょう。
最初は大変かもしれませんが、徐々に鳴らしていくことで常に決算の数字を意識した経営ができるようになっていきます。
その先には5年後・10年後の姿を考えて今やるべきことを考えるようになります。
建設業で経営について考えていきたいという方は今すぐご相談ください。
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