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建設業で考える借入金の意味とは

札幌市白石区にある建設業の経営に強い千葉税理士事務所です。

今回は建設業の借入金についての考え方をお話しします。

(目次)

1.建設業で借入金が大きな会社の特徴とは

2.借入金の本当の意味とは

3.建設業の借入金との付き合い方

1.建設業で借入金が大きな会社の特徴とは

建設業といっても個人事業主として一人でされている会社から数十人規模の建設業までたくさんあります。

ゼネコンとなると数百人となるかもしれませんが、中小零細企業の建設業で考えると上記の規模に収まるのではないかと思います。

借入金が多くなっている建設業と無借金に近い建設業があります。

借入金が少ない建設業は個人事業で経営されている小規模な建設業に多いです。

あるとしても事業で必要な車両購入のための借入がメインで大きな在庫などがない傾向が多いところです。

一方で借入金が大きな建設業は次のような特徴があると感じます。

①法人の建設業

②建売やリフォームなどのリノベーションを行う建設業

③建設機械を購入している建設業

④従業員数が多い建設業

⑤赤字の法人建設業

借入金の大きな建設業

法人になると事業規模の拡大を目指すことも多いため、資金需要が増えてきます。

そのため借入金が増加傾向になります。

建売やリノベーションを扱うと、在庫としてもっておくものの金額が1物件数千万円になることから短期で必要になるお金が多くなります。

建設業の中でも請負で仕事を契約している会社は建設機械を使うことが多くなってきます。

この場合、リースで用意するか、長期的にも使うので借入金で購入することになります。

ここで購入を選択する場合には、ある程度まとまった金額が必要になるので借入金による資金調達をする会社が多くなります。

従業員数の多い会社も仕事の受注量が増えていることから、借入金による資金の安定化をしているところも多くなります。

経営的に問題があるのは赤字の建設業で借入金が多い会社になります。

その理由を含めて借入金の本当の意味を見ていきましょう。

The businessman pushing wheelbarrow uphill in debt loan concept

2.借入金の本当の意味とは

借入金を金融機関から調達する際に、赤字の会社は融資が受けられない・融資が受けにくいという話を聞いたことがあると思います。

その理由は、借入金は利益の前倒しだからです。

会社のお金が増えるためには利益が現金として回収されることが前提になっています。

つまり、税金を払った後で黒字でなければお金が増えないということになります。

借入をすると返済をしなければなりません。

ということは、税金を払ったうえで、さらに返済資金が稼げない会社は借入金を返せないということになります。

どう考えても、赤字ではなく黒字の会社のほうが融資がしやすいのは当たり前になっていくわけです。

3.建設業の借入金との付き合い方

建設業の借入金との付き合い方も考えてみましょう。

借金はしたくないのですが、経営においては借入金も重要な役割を果たします。

特に大きな設備投資が必要になる場合には借入をすることが重要です。

手持ち資金があるように見えて、設備投資をキャッシュでやってしまうと重要なタイミングで資金が不足することがあります。

特に北海道の建設業の場合、春先に仕事が薄くなりやすく、夏前くらいから仕事が増えてきます。

このタイミングで動き出すときにお金が必要だけども、入金はもっと後という構造になります。

そんな時に、設備投資でお金を使ってしまっていると手持ち資金がないことになります。

仕事のつながりがうまくいかない時期になると、業況もよいとは言えない状況で融資を検討することになってしまう可能性もあるのでできるだけ手持ち資金での設備投資は慎重に考えなければなりません。

この辺りは顧問税理士さんに相談をしてみることをお勧めします。

ある程度の計算をすると手持ち資金で使っても大丈夫なラインを出すこともできます。

手持ち資金がたくさんあるのに、追加で融資をうけても必要のない借入になるケースも出てきます。

ただ、大枠での考えは大きな買い物をするなら融資で資金調達と覚えておいて問題はありません。

もしも、建設業で財務の部分をしっかりと考えたいという方は今すぐご相談ください。

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