札幌市白石区にある建設業に強い千葉税理士事務所です。
建設業は人の採用に苦労する業種の上位に入るのではないかと感じています。
規模的には2・3人で建設業を経営している会社もあれば10名以下くらいという規模の会社も多いと思います。
今回は10名以下の建設業の方が経営的にやるべき3つのことをお話しします。
(目次)
1.数字に強い社長になっているかを確認する
2.社長の仕事は何かを改めて考える
3.税理士さんとの付き合い方を選ぶ
1.数字に強い社長になっているかを確認する
建設業の社長さんとお話しする機会が多い私たちですが、経営ための数字が得意でない方が多いと感じます。
どちらかというと「売上が○○億」や「黒字だった」など大枠のことがわかっているくらいです。
これが一般的な建設業の社長の数字観です。
では、建設業の社長で数字に強いというのはどういうことかもお話しします。
①自社に本当に必要な売上がわかっている
②工事の種類や得意先ごとの利益率がわかっている
③自社の資金構造が理解できている
建設業の数字に強い社長
現在の売上や利益がわかっていたとしても、自分の会社にとって本当に必要な売上を計算できる社長は少ないです。
赤字の会社であれば、黒字になって借入金の返済も払えるためには、あといくらの売上が必要なのかが計算できないのです。
なんとなく「あと○○千万くらい」と感覚で話されることがほとんどです。
これでは、本気で売上を上げなければヤバイと不安になることはありません。
今まではこれでも凌げていたかもしれません。
しかし、コロナ融資の返済が始まってくるこれからは普通に資金ショートをして倒産してしまいます。
さらに、給与も上げられないために社員の離職が進んでいく可能性が高くなります。
どの建設業でも人が欲しいのです。
どうやったら選んでいただける会社になるのかを計算できなければ、他社に負けていくのは仕方ないことです。
私たちは建設業のお客様と経営の打合せを毎月行う際には「数字で計算する」・「数字で話をする」ということをしています。
さらに、その数字を達成するためにどうするのかを考えていただくことに力を入れています。
本当は従業員数○○名で平均年収も上げていきたいですよね。
それを数字で考えられなければ達成することは難しいのです。
2.社長の仕事は何かを改めて考える
社長にも2パターンいらっしゃると思います。
①現場に積極的に出て仕事を進めるタイプ
②社長室や事務所にいつもいるタイプ
開業したての会社の場合には①の現場に積極的に出ているケースが多いですね。
業歴が長くとも人手不足の影響で現場に出ざるを得ないという場合も最近は増えています。
この場合には、社長が現場に出ている分で黒字になりやすいですが、売上規模が伸びず、利益も少なくなります。
②の社長が社長室や事務所にいる場合には、業績が良くない方向に向かっている会社が多い気がします。
社長が現場に出なくても現場が回るくらい人はいるのですが、なんとなく売上が下降傾向になっていたり、現状維持をしている会社のイメージになります。
積極的に会社を伸ばしたいという社長の意思があまりない会社に多い傾向だと思います。
ただ、売上が上がればいいなという気持ちはあるのですが、景気に大きく左右される売上増減の会社です。
本当になっていただきたい会社は、社長が既存のお客様や新規開拓に積極的に動いていて、現場も見に行っている会社です。
新築やリフォーム業で一般顧客を相手にする会社であれば、社長がお客様と接することが一番重要ですし、下請け現場であれば現場がどう納められているかのチェックと併せて単価交渉やこの先の受注についての話を積極的にしておくことが大切です。
3.税理士さんとの付き合い方を選ぶ
税理士さんとの付き合いを大切にしましょう。
なぜなら、毎月経理をチェックしてもらったり、帳簿をつけてもらっているはずです。
ただ毎月の試算表をもらって先月の売上・経費の説明を聞くだけだったらもったいないです。
社長があと何年建設業をやるかわかりませんが、その年数×月数分、経営の打合せをすることができるチャンスがあります。
逆に、試算表をもらって終わりであればあっている時間だけ無駄になっています。
それなら社長がその時間現場に出て作業をした方が売上になります。
社長の「本当はこういう会社にしたい」や「無借金経営にしたい」や「財務を改善したい」「事業承継できる会社にしたい」という想いを実現するために税理士さんと話をする時間を取ってください。
そうでなければ、経理代行だけやってもらう会社と付き合えばよいと思います。
本当はこうなりたいという話ができる関係を築ける税理士さんを選びましょう。
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