札幌市白石区にある経営に力をいれている千葉税理士事務所です。
決算時期が近づくと節税についての話に興味が出てくる方も多いと思います。
ネットをみると様々な節税が語られていますが、本当にその節税でよいのでしょうか?
(目次)
1.節税の意味とは
2.一般的によくいわれている節税とは
3.本当に役立つ節税とは
なかなか教えてもらえない本当に役立つ節税とはの目次
1.節税の意味とは
節税という言葉は「税金を節約する」という受け取り方が一般的です。
しかし、よく見てみると2種類に分かれます。
①税金の繰延(時期ずれ)
②税金が安くなる
節税の種類は2種類
これだけを見ると②の税金が安くなるものが節税だと思うのですが、一般的には①も含めて節税と考えられています。
②の税金が安くなるものは、一定の要件を満たすと税金を安くしますよというモノになります。
税額控除という種類の節税がこれに該当します。
一方で、色々な情報として出されている節税は①の税金の繰延(時期ずれ)のものが多くなっています。
次の2の項目では一般的に言われている①の税金の繰延(時期ずれ)についてお話しします。
2.一般的によくいわれている節税とは
一般的によくいわれる節税は「税の繰延」といわれるものが多いです。
結局は税金の発生する時期がずれる性質のものです。
基本的には個人事業主や法人に対して課税される税金は利益が多いと税金が高くなるものです。
そのため、利益を減らすことによって税金を抑えるものが節税として扱われます。
100万円の支払いをしたとして、経費で落ちる部分が多ければ利益は小さくなります。
でも、100万円以上の経費にはなりません。
この100万円の支払い内容が、1年で経費になるのか、10年で経費化されるのかなどタイミングが違うものがあるのです。
この経費化されるタイミングが早く、今多く取れるものが一般的に節税と思われているわけです。
例えば、次のようなものがあります。
①30万円未満の少額減価償却資産(購入年度で全部経費)
②短期前払費用の特例(本来は1年かけて経費だけども支払い時に1年分経費化)
③保障と退職金準備を兼ねた生命保険(金額が大きく、その一部が経費化されるものがある)
④倒産防止共済の掛金(要件を満たすと全部経費)
一般的な節税と考えられているものの例
3.本当に役立つ節税とは
本当に役立つ節税とは「将来の収益を生み出すための投資」です。
経費で落ちるもので将来の収益を出すうえで必要な投資が一番役立つ節税です。
税金を0にしようとする節税は会社のお金は全くない状況を生み出します。
なぜなら、利益を0にするためにはもうけをすべて経費として支出してしまうからです。
そうではなく、未来の収益で回収する投資が一番良い利益の繰延です。
これが事業経営上の役立つ節税です。
例えば、人材採用や広告宣伝・商品開発など来期以後の収益を生み出すための費用をかけることです。
これらの経費は使った瞬間に利益は生みませんが、時間をかけて効果が出てきます。
無駄遣いではなく、投資と勉強です。
これを繰返すことで、税金を払ってもお金が増えるというサイクルに入ってきます。
万が一が起きた場合には、短期的にはこの投資をやめるだけで利益が出せる会社です。
これをやらずに不要なものを買って経費化しても、万が一の時には黒字化する目途のない会社になっているのです。
経営的に成長しながら節税もしていきたいという方は今すぐご相談ください。
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