札幌市白石区の建設業の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。
建設業の会社の方にお尋ねしたいことがあります。
今、会計事務所から出されている試算表を見て「何がわかって」「何がわからない」ということが見えていますか?
実は普通の会計ソフトで出力された試算表では見えているようで見えていないことがたくさんあるのです。
(目次)
1.普通の試算表が建設業に向かない理由
2.建設業で3つの悩みを解消するためには
目次
建設業の個人事業主の方や法人建設業の社長とお話をしていると次の3つの悩みが多く感じます。
特に売上規模でいうと数千万~2億弱までの幅の広い建設業でです。
①決算時にいきなり赤字になったり黒字になったりする
②赤字を解消しようとして売上を伸ばしたらお金がない
③下請け仕事だから売上を上げる方法がないと思っている
建設業によくある3つの悩み
実はこれらの建設業によくある悩みは普通の試算表を普通に見ていたのでは解決できません。
しかし、この悩みは解決しようとしなければその会社は「慢性的に赤字の建設業」か「減価償却で調整をして黒字の建設業」か「成長できないで足踏み状態の建設業」だと思います。
中には「うちは黒字だしそんなことはない」といわれる方もいるかもしれませんが。
それくらい、この建設業によくある3つの悩みは大きな問題なのです。
この問題を解決するためには「普通の会計ソフトで出した試算表」を「普通に見ていた」だけではだめなんです。
その理由を見ていきましょう。
普通の試算表が建設業に向かない理由
普通の会計ソフトで作られた建設業の試算表を見てください。
3つの表が出ていると思います。
①貸借対照表
②損益計算書
③製造原価報告書
建設業の試算表の3つの表
現場でかかった経費を製造原価報告書に集計して、現場の売上から差し引いでその期間の現場の利益を出すものになります。
これだけ聞くと、「現場の売上-現場経費=現場の儲け」がわかるので問題ないと思いますよね?
私もそう思っていました。
しかし、これを信じて経営をすると本当は儲かっている現場でも儲かっていないように見えてしまいます。
その結果「赤字になるからその仕事を請けない」ということになりかねないのです。
なぜなら、現場があってもなくてもかかる経費も製造原価報告書では経費として計上されているのです。
例えば、固定の現場機械のリース代や現場作業員の方の固定給です。
これは仕事があってもなくてもかかる経費ですが、現場の粗利益には影響するように作られているのが普通の試算表なのです。
私たち千葉税理士事務所が経営に興味のある会社に提供するのは「普通の試算表」ではありません。
経営的に会社の数字がわかるように作っている千葉式月次決算書というものです。
建設業で3つの悩みを解消するためには
建設業によくある3つの悩みを解消するためには「普通の試算表」を普通に見ないこと。
そして数字を見るのではなく「数字を読み」・「数字を作る」ということです。
これがなぜ重要なのかもお話しします。
これは自分の建設業の収益構造を理解し、その問題点を解決しなければ儲からない会社になってしまうからです。
例えば、人工請負の場合は人が集められなければ利益が出ません。
あらゆる業種で人で不足といわれている中で、人の数を集めて売上を上げるということは非常にハードルが高くなっていくわけです。
これはあなたの会社の問題ではなく、社会全体の傾向の問題です。
ただ、試算表を眺めて売上と経費のバランスを見ていたのではダメなのです。
経営者として自社を分析し、この先にどのようにしていかなければ生き残れないのかを考えることが重要です。
だから、普通の試算表を普通に見ているだけでは将来が暗いのです。
私たち千葉税理士事務所では、建設業のお客様に対して「千葉式月次決算書」を使って経営的な考え方のお話をしております。
今の問題と将来の問題をどのように考えて取り組むのかを考えたい方に喜ばれているのはこれが理由です。
建設業の会社経営を改善していきたいという方は今すぐご相談ください。
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