札幌市白石区の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。
少し前までは新型コロナウイルス感染症の影響で商品が入ってこないという話がありました。
最近では円安の影響もあり商品が入りにくいと思っていませんか?
この商品がうまく納品にならないのは会計や税務の問題ではなく、経営的な考えの問題なのです。
こういうこともきちんと会計事務所と話せているかを確認しましょう。
(目次)
1.仕入れがうまくいなかないことの本当の影響とは
2.この仕入れ困難問題は長期化する可能性も
3.税理士さんと経営の相談をしましょう
1.仕入れがうまくいなかないことの本当の影響とは
「商品が入ってこない」この言葉を一番聞いたのはコロナ禍の真っ最中でした。
最近は解消されているところも多く、問題は改善傾向が続いているのだと思っていました。
しかし、自分の身の回りでこんな不自由が起きていると知ったときにはまだまだ影響はあると感じました。
当初はコロナ禍での製造工場などの休業やコンテナの偏りにより輸入資材が入ってこないという話でした。
今時点ではコロナ禍の影響という話は聞かなくなってきて「〇〇が入らない」「▲▲は来年以後の納品になる」という話を聞くようになりました。
実際につい最近自分でも体験したのでまだまだ現在進行形なのだなと思いました。
こちらで実際に起こったものは、お店に在庫を置かないものでメーカーのオンラインサイトで直接購入するというものになります。
メーカーで直接購入するものなので、必要な時に必要な分は手に入ると思っていました。
ところが、欠品中で11月下旬にならなければ入荷がないようです。
大手であれば代替品がないので待っていただくこともできるかもしれませんが、これが中小企業であればどうなってしまうのかを経営的な観点で考えてみましょう。
①市場拡大期であれば品不足でマーケットシェアを確保しに行くことができない
(相対的にシェア脱落)
②他社代替え商品があるのであれば、他社の売上を上げることに貢献する
(他社のマーケットシェア向上に寄与)
③大手よりもものが入ってくる時期が遅い為立ち直りが遅い
(他社に差をつけられる理由)
品不足の経営的デメリット
2.この仕入れ困難問題は長期化する可能性も
最初はコロナ禍の影響での品不足でしたが、もしかすると長期化するかもしれません。
現在の為替は円安で進んでいます。
海外から旅行で来る方や日本の不動産・M&Aでの買収を海外からする上では大変お得といえる状況です。
しかし、資材を購入するには金額的に高いという状況です。
日本の円が弱いということもあり、世界的に見て日本のマーケットに魅力がない状況になりつつあるとしたら商品なども世界的に見て優先的に入りにくくなっているのかもしれません。
商品それ自体だけでなく、運輸・物流の貨物・コンテナも同じことがいえます。
そうなってくると、自分の会社が長期的に不安定な中で経営を続けることを仕方ないとあきらめるのか手を打つのかという決断をする必要さえ出てくるのです。
3.税理士さんと経営の相談をしましょう
中小企業にとって経営のパートナーといえるのは税理士さんが多いと思います。
このような経営的な問題については、顧問の税理士さんに積極的に相談していきましょう。
ただ「在庫を増やしたらお金が寝てしまうので」や「金利負担が増えます」ということを話されるのであれば、具体的にどうしたら経営的に改善できるのかを突っ込んで相談しましょう。
会社が弱くなってしまわないように、経営について考えてみましょう。
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