札幌市白石区の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。
今回は最終的に赤字だったり、資金繰りに苦労している会社に特徴的な「利益が不足する」ということを中心に考えていきたいと思います。
(目次)
1.利益が出ない理由とは
2.利益を出すためには○○の段階で決まっている
3.いくらにすれば利益が出るのか
利益を出すのは「○○の段階で決まっている」のをご存じですか?
1.利益が出ない理由とは
「売上を上げれば利益が出るはず」と思いますよね。
私もそう思います。
頑張って売り上げを上げれば利益は出るのが普通です。
でも、頑張っても利益が出ない理由を深く考えることはなかなかないと思います。
なぜなら、「一生懸命やっているから」・「忙しくて暇がないから」です。
ざっくりいうと、利益は売上などの収益から経費を引いたものが利益です。
売上-経費=利益
だからこそ、売上を上げれば利益が出ると考えてしまいます。
実際には売上と連動して増える経費(変動費)というものがあれば、売上を増やしても利益は微々たるものしか増えません。
数をたくさん販売するには、人件費や家賃といった経費が増えたりもします。
だから売上を上げれば利益が出るはずと考えてやってしまうことで余計に赤字になることもあるのです。
2.利益を出すためには○○の段階で決まっている
では、本当に利益を出すためにはどの段階で決まっているのかを考えてみましょう。
売上を上げれば利益が出るはずなのに、売上を上げても利益が出ていないことがあるわけです。
どこを気を付けていれば利益が出ていたのかを振り返ってみましょう。
考えられるものは
● 製造にかかる材料費を削る
● 外注費を減らして内製化する
● 人件費を削る
利益を出すためにやりがちなこと
これは利益を出そうと思って考えられる方法です。
実際に相談に来られる方の大部分はこの話をしている気がします。
これも大切な部分かもしれませんが、でも、ここではないんです。
利益がでるかどうかは「見積」段階で決まっています。
見積よりも値切られることはあっても、見積もり以上に売上を追加してくれることはほぼありません。
ということは、個々の部分で「儲からない」と決まってから「コストダウン」で帳尻を合わせようとしているということになります。
これでは利益を出したいと思っても、思った利益にならない根本問題がここにあります。
3.いくらにすれば利益が出るのか
高ければ高いほうが良いといっても、市場価格があるので企業努力なしに高値で買っていただくことは難しくなります。
さらに、販売数量を増やせば、人件費も家賃も高くなっていくのが一般的です。
どれだけのコストがかかるかを考えてみましょう。
そうすると、どれだけの利益を出す売上を創らなければならないのかがわかります。
そこから、いくらに値段を設定すれば利益が出せるのかが計算できます。
これをつかんでいなければ「相手が文句を言わずにOKを出す見積」が出来上がってしまいます。
その見積もりは「会社が存続するための見積」ではないのです。
やってもやっても儲からない事業を一生懸命・忙しくやっていくことになってしまいます。
もしこれを5年・10年続けていったとしたら、他社とどれほどの差が生まれるかがわかります。
会社の利益を出していきたいと考えられている方は今すぐご相談ください。
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