札幌市白石区の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。
今回は「”高付加価値化”を意識していますか?」という話です。
不景気になるとモノが売れなくなります。正確にはモノが売れないから不景気なのですが。
そうなると「ダンピング」というか低価格でなら売れるだろうと価格破壊が起きたりします。
様々な業種の方とお話をしていく中で「うちの業種は〇〇だから仕方がない」という声も聴きます。
経営者があきらめてしまったらその会社はそこで終わってしまいます。
(目次)
1.自分の失敗も高付加価値化をあきらめたこと
2.高付加価値化で何が変わるのか
1.自分の失敗も高付加価値化をあきらめたこと
経営者の中には高付加価値化ができないと決めつけてしまう方もいらっしゃいます。
もしかすると、高付加価値化をしようと思ったことがない方のほうが多いかもしれません。
かくいう自分も務めていた税理士事務所を辞めて独立した時には考えもしませんでした。
なんせ、お客様0件からのスタートでしたので売上の上げ方もわかりませんでした。
税理士事務所では営業というものを教わってもいなければ経営なんて知りませんでした。(その事務所ごとで事情も異なりますし、人によっては教わっていたのかもしれません)
前の担当者の引継ぎをして、領収書や請求書のチェックをして決算申告作業をするということが仕事でした。
そのため、他の税理士事務所よりも低価格でも仕事をもらえるだけでありがたいと思っていました。
これが「貧乏暇なし」の入り口です。
目の前の作業を”たくさん”こなすことで何とか売上を上げるということを目的にしていました。
「忙しい=よいこと」と考えていましたが、お金は全く残りません。
しかし、経営についての勉強をしていくことでその間違いに気づきました。
低価格でたくさん販売できるのは”大手”の戦略だということに。
小規模零細は数をこなすことはできません。なぜなら、マンパワーも設備もないのです。
高付加価値化をして単価を上げていただくことで必要な利益を得ていかなければ、生存できないのです。
2.高付加価値化で何が変わるのか
高付加価値化をすると何が変わるのかを具体的に考えてみましょう。
年間売上が3,000万円だとします。
高付加価値化して単価を以前の2倍で販売できたとしたら、必要な販売数量は半分になります。
モノを置くスペースや必要な人員数も減ってきます。
そうなると、今までよりもお金が残ります。
そして、人の採用や賃上げ、広告宣伝費など様々な未来投資ができます。
この流れ重要ですね。
今の流れをもう一度見てみましょう。
高付加価値化をすると決める→高付加価値化を実行する→未来投資ができる→未来がより高収益化する
過去の決定が今の収益を創っている
高付加価値化できることで、未来の収益を創る原資ができるのです。
作業の時間も減りますし、お金の投資する財源も確保できます。
もしも、今の状況が不満であれば過去の決定が良くなかったということです。
今の状況をよく変えたいのであれば、今決定することで未来を創っていかなければ変わりません。
もしも、今なにもしないという決定をしたら未来はその決定に引っ張られることになります。
「高付加価値化する」と決定することから始めてみてください。
決めた後は「どうやって高付加価値化するか」を考えるだけです。
私も以前会計事務所がコンサルティングをすることで高付加価値化ができるという本を読んだことがありました。
その時には「どうやってコンサルティングするんだろう」・「そんなことできるはずがない」と決めつけていました。
別の機会に経営のことを学び、経営に寄り添うことを考え、昔の低価格の顧問料をやめました。
安かろうでサービスを下げるよりも、高付加価値化・高級化をすることで仕事をさせていただいた方がお互いに良い結果になります。
自分の業種でどうしたらよいのかという方はぜひご相談ください。
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