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飲食店の出店を「今より売上を上げるため」だけで決めていませんか?

札幌市白石区の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。

飲食店の経営者の中には「そろそろ新店舗」と考えられている方もいらっしゃると思います。

今回は「飲食店の新規出店」についての考え方の一つをお話ししたいと思います。

(目次)

1.飲食店の新規出店によくある理由とは

2.新規出店する前に検討すべき事項

3.出店後に数字管理をししていますか?

4.飲食店の経営は数字が大切

飲食店の新規出店の方針は大丈夫ですか?

1.飲食店の新規出店によくある理由とは

飲食店の新規出店をされる理由は「今よりも売上を上げていきたいから」です。

売上を下げたいから出店したいという人はまずいません。

当たり前ですが、売上を上げるために新規出店をしたいというのが新規出店の動機になっていたりします。

この飲食店の「売上を増やしたい」という目的で出店すること自体は間違いではないのですが、「なぜその売上が必要なのか」を説明できるかどうかが重要です。

なぜなら、新規出店をするということは「設備投資の資金」と「新たな固定費の増加」という2つの問題が発生します。

今の店舗で足りない収益以上の売上が出せ中れば赤字がもっと増えるだけになります。

「前のオーナーの時にはこれくらいの売上があったので」ということだけで簡単に出店を決めてしまってよいのでしょうか?

2.新規出店する前に検討すべき事項

飲食店で「新規出店がしたい」と考えている経営者の中には「2店舗にすれば売上が上がるはず」だけで進む方もいらっしゃいますが心配になります。

もっというと、新規出店の店舗の売上で経営を立て直したいと考えている場合には要注意です。

なぜなら、次の理由が挙げられます。

①元々の店舗の赤字を新規店舗でカバーしようとしている

②新規出店費用と合わせて融資で運転資金を調達しようとしている

③ウォルト・ウーバーイーツなどの出前でうまくいっていない

新規出店をしてもうまくいかない可能性が高いパターン

この理由を見ていただくとわかりやすいのですが、元々の店舗の経営がうまくいっていないケースです。

飲食店にとって立地条件は成功するために非常に大切な要素です。

しかし、新規出店で何とかなると考えている方に多いのは「すべてを立地条件のせいにしている」ことが多いです。

もしかしたら、やり方を変えることで既存店舗で売上を上げられる要素もあるけども「対策をとっていない」のです。

それなのに新規出店をするということは、赤字店舗が2つに増えるだけです。

3.出店後に数字管理をしていますか?

既存店舗の店舗状況を毎月数字で確認できていない場合は今すぐ毎月の帳簿を整備しましょう。

そのうえで、現状店舗の問題点を「経営者の視点」で考え・対応することが必要です。

これができたうえで新規出店をすることが重要です。

新規出店した店舗に対しても「数字管理」をしていかなければ、出店直後のご祝儀相場で儲かったけども数か月すると赤字体質になるという事態になりがちです。

常に、各店舗の損益を数字で毎月チェックをしていく体制を作らなければなりません。

経営的な数字チェックをし、何をどうしていくべきかを考えていくことができなければ徐々に赤字に向かっていきます。

そうしなければ、新規出店前と同じことを繰り返してしまいます。

4.飲食店の経営は数字が大切

飲食店は今でも他の業種に比べて現金回収比率が高い業種です。

そのため資金繰りは他の業種よりも楽といえます。

黒字である限り運転資金の不足は起こりにくく、設備投資に対する融資がメインの借入になります。

設備投資をするからには「●年」でその投資を回収するという目標があった方が良いです。

そうしなければ、出さなければならない利益が見えないために過大設備投資をしてしまう可能性もあります。

飲食店経営では「クレジット決済・QRコード決済」の増加と現金仕入れによる資金繰りの悪化など、昔よりも資金面での変化も増えてきています。

毎月の損益と資金繰りの両方を見ながら、新規出店の目的と目標設定をしていかなければ成長ではなく「膨張」になってしまいます。

毎月の数字を把握するとともに「経営的視点でのチェック」をすることで成長につなげていきましょう。

もしも、飲食店の経営について不安がある方はご相談ください。

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